ある日モテ期がやってきた!!~愛されすぎてどうしよう~



【 私も会う気はないよー。
て言うか、メールの中と学校の中じゃ全然違うから、会わない方がいいよ(笑) 】


これでいい。

いつもみたいに犬太郎と楽しくメールする。 それだけでいいんだ。


【 俺も多分、現実は全然違うよ。 だから、正直言うとユウと実際に会うのが怖い。
ユウのこと好きだから、嫌われたくないじゃん?(笑) 】


「好き」って……そんなこと、今まで誰からも言われたことがない。
メールだから「言う」とは違うのかもしれないけど、でも、嬉しい……。


【 私も犬太郎のこと好きだよー。
馬鹿みたいな話をして一緒に笑ってくれる男子なんて、居ないもん(笑) 】


いつもの冗談のように、「好き」って言ってみる。

犬太郎は、どう返してくるかな?
男の子に「好き」って初めて言われたし、自分から言ったのも初めて……。

犬太郎のこと、何も知らないけど……でもこの瞬間、私は確かに犬太郎を想っていた。


私……会ったこともない犬太郎のことが、本当に好きなのかもしれない。






【 お互い好き同士みたいだし、付き合うか(笑) 】

「……!?」


付き合う!?

え、まさかの告白……!?