ブー ブー ブー
来たっ……犬太郎からのメールだ!!
ドキドキしながら、ボタンを押す。
【 ユウが身近なとこに居るって知ってたら、もっといろんなこと話してたよ(笑) 】
え、それって……。
【 偶然の出会いだった、ってこと? 】
【 偶然っつーか、運命の出会いだったと俺は思うけど? 】
運命の出会い。
私と同じことを、犬太郎も思ってた……?
【 私も、運命かなって思ってた。
本当に、犬太郎は私を知らないんだよね? 】
【 「ユウ」って名前と「高校生だ」ってことしか知らないよ。
だからこそ、色々話せてたんじゃない? 】
……うん。 どこの誰かもわからない人だからこそ、気軽に話せてたんだと思う。
友達に言えないような話も、犬太郎には出来るし、笑って返事をしてくれることが嬉しかった。
私と犬太郎は、運命の赤い糸で結ばれているのかもしれない。



