キーンコーンカーンコーン
本鈴が鳴り、先生が教室に入ってくる。
「あ、先生来ちゃった。 また後で話そうね!!」
……私はもう話したくないんですけど。 とは言えないから、小さく頷いて精一杯の笑顔を作る。
あの人たち、なんであんなことを言ってきたんだろう?
もしかして……私と青山を別れさせたいのかな?
そして、村雨くんと私をくっつけようとしてる?
でも、急にどうして? 今まで全然何も言ってこなかったのに……。
彼女たちの言葉の意味が、まったくわからない。
そうやって考えてるうちに、時間だけが過ぎていき……あっという間に休み時間になった。



