100万回の愛してる。



「ハハッ…。」


静かすぎる体育館。

その中で一人、私は笑う。

笑ったことによって周りからは
めちゃくちゃ注目を浴びた。


あの堀川って先生の言葉に

あの人の…声が聞こえた気がして、

吐き気さえしたけど

それを笑いでごまかすしかなかった。


「ハハッ…。」

「…俺、何か面白い事言った?」


舞台にいる堀川の低い声にもっと笑いそうになったけど


「クスッ…別に何もないでーす」


そう言った後まだ入学式の途中だったけど

私は体育館を後にした。


ー…
ーー……