「おはよう♥優輝♪」

なんて可愛い女子から声を掛けられても、
にこりともせず「…はよ」とだけ返す坂田君。


私は由梨と二人で遠巻きからそれを見つめていた。

「うわ…。クールってか冷たいってか…。」

「それ同じ意味だよ」


なんて軽い会話をしながらやっぱり私たちも見とれてしまう。



ふと心臓に手を当ててみた。



ドキ ドキ ドキ ドキ…。


いつも通りの心音。


これって恋じゃないよね・・・。


私ってホントに恋…できるのかな…。