私は次の日からまともに坂田君の顔がみられなくなった。 なんでか、胸のあたりがズキズキするからだ。 私と喋っているのに、坂田君の先輩に笑いかけた顔がまぶたの裏に焼き付いて離れてくれない。 私は席で一人で本を読んでいるか由梨と話している事が多くなった。 坂田君とは一言も口をきいていない。 話しかけられても顔も見ないまま「うん」か「そう」と繰り返す。 自分が嫌だった。 なんでこんな態度をとってしまうのだろう。 分からないのが悔しくて、余計辛くなっていった。