昼休み。 本を読んでいるといきなり…。 「ゆか…」 坂田君の優しい、包み込むような声が私の耳に届いた。 当然私は、 「///っ!?」と、 後ろを振り返ると…。 顔を少し赤らめた坂田君が「…って呼んでいい?」と微笑んでいる… わけもなく、案の定お昼寝中。 心臓は10キロを全速力で駆け抜けたようにドキドキしている。 「ね、寝言?」 私の独り言がむなしくポツリと落ちた。