「救護係ーっ!」 と涙交じりの女の子の声も聞こえる。 私はとりあえずその場所まで走った。 近くによると、もっとすごかった。 たぶん先輩なんだけど、男の先輩が頭から血を流して倒れている。 「あ…あ…っ」 私がこの世で一番嫌いなもの、それは血。 流れている血を見て私は動けなくなってしまった。 「救護係ッ、なんとかしてよっっ」 女の子の声が遠くで聞こえる。 でも、 ウゴケナイ。 怖くて、怖くて。