あたしと彼と白いキャンバス

「見つけたはいいんだけど、ちょっと酷いことになってるんだ」


室内に足を踏み入れた先輩は、脇にキャンバスを持っている。

――まさか。


「でも、これは俺のせいじゃないし。約束は守れたよね?」


先輩にキャンバスを見せられる。


「…これ、あたしのじゃない」


キャンバスは真っ白だった。

なにも描かれていない。

こんなのはあたしのものじゃ、ない。


「よく見て」