あたしと彼と白いキャンバス

志乃に連れてこられたのは、ケーキ屋さんだった。

雑誌とかに載ってそうなお洒落な店内が、バレンタインチックに飾り付けられている。



うっわ……。

バレンタインコーナーに女の子がたくさんいる。

うん、すごく苦手な雰囲気。


「どんなのにしよーかな」


志乃は楽しそうにチョコを選び始めた。

一応あたしも見てみるけど、種類が多すぎてなにがなんだかわからない。


どれもこれも美味しそうだし、
ラッピングも可愛いし、

ああもう困る!




――20分後。


「結ちゃん、決まった?」


そう聞いてきた志乃は、種類の違う箱を何個か持っている。