あたしと彼と白いキャンバス

「き、聞いてたのは悪かったけどっでもでも結ちゃんだって悪いもん。大事なこと黙ってて!」


志乃は小さな子みたいに両手の拳をぎゅううと握って訴える。


「志乃…」

「あたし役立たずかもだけど、相談とかして欲しかったし…」


零れ落ちそうになった涙を拭って、彼女はあたしの顔を見つめる。

素直な光の宿った瞳で。



「それに、友達と恋バナとかだって楽しいんだよ!」


その明るさと優しさが愛しくて、あたしは頬の筋肉を緩めてしまった。


「うん。ごめんね、黙ってて。本当にごめん」