あたしと彼と白いキャンバス

最近、放課後の美術室はすっかり溜まり場になっていた。


「でもその教師は2年前に他の学校に転任してるって書いてんぞ」

「犯人はそれ知らなかったの?」

「そーなんじゃね?」

「…おバカさんなんだねぇ」


志乃はへにょんと眉を垂れて、肩を竦めた。


まったく、馬鹿な話だ。

そんな男のために怖い思いをしたのかと思うと笑うしかない。

笑えないけど。



「つか、千里おっせーな」


新太郎先輩は唇を尖らせ、新聞紙をゴミ箱に突っ込んだ。