あたしと彼と白いキャンバス

――あたしはその答えに繋がる事実を思い出す。



「準備室の窓…」


あたしの声を聞いた先輩は、頷いてゆっくりと移動を始めた。



すぐ傍の、美術準備室。

その窓はちゃんと鍵が掛かっているように見えても、実は壊れている。

窓を少し揺らしてやれば開いてしまうのだ。


それさえ知っていれば、ここから入り込むなんて簡単な事だ。



足音は酷く近い。

がたがたがた。

男が何かを運んでいるのか、隣接する美術室から大きな音が鳴っていた。