あたしと彼と白いキャンバス

ドキリとしたその時、

長い指にデコピンされる。


「いたっ」

「近いのはいいなとは思うけど、俺はどこにいたって遅刻なんかしないよ」


そうでしょうとも。

少しでもドキドキしてしまったことが悔しくて、あたしは先輩からベランダの下へと視線を逸らした。


先輩はあたしの気持ちに気づいてないんだろうか?

それとも気づいてて、遊んでいるのか。


…わからない。




見下ろした先、

学校の校門のあたりに人影があった。


なんとなく様子を眺める。