あたしと彼と白いキャンバス

「篠宮先輩」

「あれ、起きたんだ」


はい、と返事をしながら篠宮先輩の隣に並んだ。


頭上にはたくさんの星が散っている。

下界には近くのコンビニやあたしたちが通う学校が。



先輩はちょっと意地悪く唇の端を持ち上げた。


「これだけ学校に近いのに、どうして君は遅刻ギリギリで登校してくるのか考えてたんだ」

「…いや、近いからこその余裕ですよ」


部屋からギリギリに出ても、この近さなら間に合っちゃうから。


「羨ましいですか?」

「んー…」


先輩の手が手摺から離れて、あたしの額に伸びた。