あたしと彼と白いキャンバス

「いや、俺は。ちょっと…」


困ったように笑う篠宮先輩。


「は? え、もしかして用意してねーの?」

「…なにを渡せばいいのかわからなかったんだ」


彼はそう小さく呟いたあと、あたしのほうに視線を向けた。

前髪をさらりと流して軽く頭を下げる。



「ごめんね」



「いえ。そんな、別に」


がっかりなんかしてないと言ったら嘘になる。

というか、ものすごく残念に思っている自分がいて情けない。


でも、プレゼントって要求しても貰うものじゃない、し。