あたしと彼と白いキャンバス

「ゆいおねーちゃん、おえかきして!」


エリカが真新しい落書き帳をあたしに押し付ける。


「あたしが描くの?」

「うん。エリカのことかいて」

「…いいよ」


色鉛筆でスケッチする。


オレンジ。黄色。赤。ピンク。

エリカにはそういう明るい色が似合う。


10分で出来上がったものを見せるとすごく喜んで、恥ずかしいくらいだった。


「次は折り紙しよっか?」

「うんっ」


あたしは喘息という病気がどういうものかよく知らないけれど。

ただエリカの頻繁な咳き込みが気になった。

痰が絡むような、苦しげな咳。