あたしと彼と白いキャンバス

そうだ。

あの電話で驚いたあたしはとにかくエリカのところに行かなくちゃ、と焦って。

慌てて通話を切って外に飛び出して…。


あ。
携帯、部屋に忘れてきた。



「…意識不明とかじゃなくてよかった…」


安心したら力が抜ける。

あたしは白いベッドに両手をついて大きく息を吐いた。


「ゆいおねーちゃん?」


鼻の管は酸素を送り込むためのものだろうか。

小さな腕には点滴の針が刺されている。

それらは痛々しいけれど、
もっと恐ろしいものを想像していたから。



よかった。

本当に。