あたしと彼と白いキャンバス

「――あ、ゆいおねーちゃん!」




あたしを迎えた明るい声が、最悪の想定を吹き飛ばしてくれた。



ベッドに横たわるエリカが笑顔でこちらに手を伸ばす。

傍の椅子に腰掛けているミカさんは、目を丸くしてあたしを見る。


「結ちゃん、来てくれたの」

「あの、エリカは大丈夫なんですか? あたしすごくビックリして…」

「あのねーエリカ、きゅうきゅうしゃにのったの」


そう言うエリカの鼻には管が通されていて、声はカサカサしていた。

ひゅうひゅうと木枯らしのような音を立てて呼吸している。



「喘息ですって。…そう結ちゃんに言う前に、電話切れちゃったんだけど…」



「――え」