あたしと彼と白いキャンバス

いい匂いに包まれる。


なんのシャンプー使ってるんだろ、

なんてどうでもいいことを考えてしまうのは、たぶん現実逃避だ。


「――あたしのノート…勝手に見ないで、ください……」


違う。

こんなことが言いたいんじゃない。



どこまでも可愛くないあたしの背中を、ミカさんの手がゆっくり撫でる。

布越しに体温が伝わる。



「…大丈夫? 座りましょう」


ミカさんはそのままあたしの身体を引っ張り、ベッドの上に座らせた。