あたしと彼と白いキャンバス

「あいつは俺のこと『可哀想』だと思ってるんだ。俺をふったから!」


あたしは目を見開いた。

新事実だ。


「…ふられたんですか?」



「そうだよ。死ぬほど緊張して告って、あっさりふられたんだ。馬鹿みたいだろ」



自虐的な台詞を放った先輩の瞳に、涙が溢れた。

ぱたぱたと、

あたしの顔に先輩の感情が降ってくる。



ふられて悔しくて悲しくて泣くのは、
嫌いじゃなくて『好き』だからなんじゃないだろうか。


そう思ったけど、言えない。