あたしと彼と白いキャンバス

しばらく会話が途切れた。

嫌な感じの沈黙だったけど、先輩の表情は貼り付けたみたいな笑顔。


…どうしてこの人はこんな顔をするんだろう。




皿の上のステーキがなくなるころ、あたしは先輩の様子を伺いつつ口を開く。


「あの、先輩ははるな先生が嫌いなんですか?」


言葉はあまりにも突然で、しかも直球すぎた。

言ってから後悔しても遅いけど。



――先輩の表情から笑みが、消えた。



「どうして?」


カチャ、と小さな音を鳴らしてナイフとフォークが置かれる。