あたしと彼と白いキャンバス

「で、出来損ない?」


あたしはその台詞に心底驚いて、目をぱちくりさせた。


「家族はみんな頭がいいんだけど、俺には遺伝しなかったみたいだ」

「…千里先輩って顔よくて頭よくて金持ちでカッコイイ、みたいな話を聞いたことがあるんですけど」

「必死で勉強してるだけだよ。でももう親には呆れられてる」

「……」

「俺は妾の子だから、別館に追いやられてるしね」

「……」


それって飯時に言うことか?


なんか微妙に食事がまずくなった。

…まあ、金持ちだからって無条件に幸せなわけないってことか。