俺の良心が痛む間にも、時計の秒針は左回りに進んでく。 時間は待ってくれない。 俺は、今の今まで時間を無駄に過ごしてきた。 教師になろうと思ったのもつい最近で、その理由も単純なものだ。 それと同時に期待もしていた。 こうして教師になることで、何かに出会えるんじゃないかと。 そうして俺は出会った。 この新学期、俺が2年生を受け持った頃の話。