アネモネ*~風、君を愛す~



待合室で待っていた父に、

声をかけた。


「お父さん」


わかってると言った表情で、

静かに頷き、アタシの手を握ってくれた。

やっぱり大きくて、

ゴツゴツしていて、温かい手。

母が会計を済ませてくれて、

父と母と一緒に、

アツのマンションへと向った。