アネモネ*~風、君を愛す~



テーブルには、

食べ切れない程の料理が並んでいた。

大切な家族、

大切な友人、

そして愛する人と、

心から楽しい時間を過ごすことが出来た。

こんな時間はアタシにはもうこないって諦めていたから嬉しくて嬉しくて…

何度も泣きそうになってしまった。

兄たちは独立している為、

会えなかったことが少し残念だったけれど…。


「アツ、ありがとう」


そっと耳元で囁いた。

アツは何も言わず、

テーブルの下でアタシの手を優しく包み込んだ。