「アンタに話ても意味ない」 「アンタやなくて、 アツだから」 「そう」 初対面なのに偉そうな男。 でもアタシは、 何故かこの男と居るのが嫌ではなかった。 「これ食って待ってて。 ちょっと行って来る」 アツが向う方向を目で追うと、 そこには初めて見るホストクラブがあった。 「逃げんじゃねーよ」 「バーカ」 14歳の9月、 アタシはネオンの眩しい街で、 アツシと名乗る男に出会い拾われた。 運命が動き出す瞬間だった。