ネオン街に通い始めて、

1週間が過ぎていた。

その間、

色々な人がアタシに声をかけてきた。


「ねえ、ねえ、
店に来ない?」


「……」


どこかのホストクラブのキャッチばっかり。


「楽しませるしさー」


「お金ない。
中学生だから」


こう言えば、

手の平を返したように態度が変わる男たち。


「子供はさっさと帰って寝な。
こんな所ウロウロすんじゃねーよ」


仕事も見付からない。

声をかけてくるのはウザイ男たち。

1人で生きて行くことが、

こんなにも大変だなんて…。

自分の未熟さを痛い程感じていた。


{ヨシ、アタシを助けて…}


この時のアタシの心は完全に感情を無くし、

既に限界を越えていた。