春の訪れと同時に、 大好きな優しい先輩たちを涙で見送った。 着崩した制服、 茶色の髪、 そんなアタシを良く思わない上級生とトラブルをおこす度に、いつも助けてくれた先輩たち。 アタシも玲も志保も、 他の皆も顔なんて涙でグチャグチャになってた。 「こんなに泣かなくても。 いつでも会えるんだからさ」 「先輩っっ」 先輩が笑うから、 アタシ達も最後は笑顔を見せることが出来た。