瑠璃華は俺が婚約者だとは知らない。




もし知ったら俺を避けるかも知れない。




俺は最初こんなお子様と結婚なんて、考えられないと思った。




ましてやこんなお子様の執事なんて、やってられるか。




たけど瑠璃華は幸せではなかった。




超我が儘なお嬢様を想像してたのに、瑠璃華は寂しがりやの普通の女の子だった。




年も離れてるし、相手にするつもりはなかった。




たけど俺は瑠璃華がほって置けない。




泣いてる時はいつも瑠璃華を抱き締めてやった。




眠れない時は瑠璃華の手を、握り朝まで一緒にいた。



瑠璃華の好きな料理もするようになった。




気がついた時は、瑠璃華が大切な存在になっていた。