もう何が何だか分からない。




立っていられないくらいに、体がふらつく。




屋上に村井が現れた。




村井がちらっと私を見たが、直ぐに反らされた。




どうして?




「珠稀一体何があったんだ。」




「僕がお答えしますよ。」




何で隆太郎が、絶対余分な事言うよね。




「村井さんは、瑠璃華の許嫁ですよね。何でそれを隠して瑠璃華に近づいたんですか?しかも村井さんは好きな女がいましたよね、彼女は亡くなってしまったけど。」




いきなり、私心の準備出来てない。




「こんなとこでする話じゃない。お嬢様が倒れそうなんで連れて帰るよ。」




「逃げるなよ。俺は今直ぐ決着をつけたい。屋上が不味いなら場所を変えて構わない。瑠璃華はどうしたい。」




私私は、そのまま意識を失った。




「瑠璃華!」




暖かい腕に抱き締められた。