王子と姫が出会いました。

そんなことがあったから、さっき瑞紀君に『カワイくない』って言われて怒ったんだね…。



「ごめんね、蘭ちゃん…。そんなことになってるって…わかんなくて…王子君のこと…」

「それは別!!姫が幸せになるのは心から嬉しいよ。八つ当たりだよ、さっきのは…」

「蘭ちゃん…」

「仕方なく瑞紀に謝る。本当はあんなバカ犬に謝りたくないけどさ」



少しスッキリしたかも!!なんて笑顔を見せてくれた。



ちょうど予鈴が鳴り、教室へ戻ると早速ジャージに着替えてた瑞紀君と王子君。



「瑞紀、さっき…ごめん…」

「知るかよ。でも…なんかあったんなら俺もごめん…」

「うわっ…。謝れたんだ…」

「っせぇ!!ほら、食っとけ…」



瑞紀君って優しいのかも…。



ほとんどお昼を食べなかった蘭ちゃんにパンを差し出した。



そういえばあたしもラーメンふた口くらいしか…。



「姫にはこれ!!」

「わぁ!!ヤキソバパン!?」

「違う。ラーメンパンだ!!」



ラーメン味~!!