王子と姫が出会いました。

教室に戻ってウキウキした。



超カワイイんですけど、アイツ。



今日から俺の彼女(仮)だし!!



ん?



今まで特定の女ってひとりに絞ったことなくね?



でもなんか、アイツならアイツだけでいいかも…。



「城野!!」

「あ!?」

「入学式早々遅刻とは噂通りのヤツだな、お前」

「わりぃ、朝弱いんで」

「ここは甘い中学とは違うからな!!」

「はいは~い」



学校なら毎日来るっつーの。



だって姫いるし。



うるさそうな教師が担任なのが残念だけど…。



でも姫がいるからいい。



ホームルームが終わって即教室を出た。



調度隣のクラスも終わってて、さっきの席まで走った。



「姫!!帰るぞ!!」

「えっ?一緒にですか?」

「当たり前!!だってお前、彼女(仮)だしな!!」

「うち、遠いんですけど…」

「じゃあ家に来い!!」

「…………王子君って強引ですね」



そうか?



でもお前、彼女(仮)だからな!!



なんでもアリだろ!!