王子と姫が出会いました。

ライアンの息子さんみたいで顔は似ててカッコイイけど…。



ムカつきます。



「笑ってごめんね」

「えっ!?日本語…」

「本社が日本だから昔から話せるよ」

「すごっ…」



うまいんですけど!!



しかもキレイな発音だし…。



「冬次にはお世話になったよ」

「親父ん家に行けばよかったのにな。狭いだろ」

「僕、ミク、嫌いだから」

「俺も」



ミクさん、かなり嫌われてますね…。



きっと王子君と同じ理由で威嚇されたんだろうけど…。



ミクさん、素直でカワイイんですけどね…。



「とりあえず部屋はここ」

「ありがとう」

「メシはコイツが作るから」



彩君はさっきから一言も話さずにペコッと頭を下げただけ。



圧倒されてるのかな…。



「彩、学年同じでクラスも一緒だから面倒見てやってくれ」

「わ、わかった!!日本語話せるならなんとか…彩です、よろしくどーぞ」



瑞紀君は蘭ちゃんちに行ってしまいました。