王子と姫が出会いました。

家に帰ったらまず妹自慢。



そのあとに瑞紀に事を話した。



「べつにいいけど」

「蘭子の親父…く、組長さん?とかは平気か?」

「平気。俺、気に入られてるし」

「まさかお前蘭子ん家継ぐの?」

「まぁ結婚したらそうなるんじゃん?デカイ組だけど昔かたぎだし。気に入らなかったら俺が変えればいいし」



瑞紀ってスゲー…。



顔に似合わず度胸だけはある…。



『おかえりなさいませ若っ!!』



とか言われちゃう系!?



蘭子ん家のヤツらは瑞紀をよく思ってないっぽいけど…。



「マジで平気?」

「なんのために大学行くと思ってんの。あの組、全員柳沢になっちゃえ計画のためだよ?」



えっ、そんなことだったの?



トップができるヤツなら下もみたいな?



「まず柳沢を幹部にして、一切を取り仕切らせる。そっから教育してさ、まぁデカい会社起こすみたいな感覚?」



侮れねぇ男がここにもいたらしい…。



瑞紀、頑張れよ…。