王子と姫が出会いました。

本来なら従姉妹にあたるミナ。



でも俺は兄ちゃんだ。



カワイイ妹を抱っこして親父近くで遊んだ。



仕事を持ち帰ってくる親父は難しい顔…。



「なんか問題?」

「メールチェックしてたらライアンが…」

「ライアンが?」

「息子を留学させたいって…」

「あぁ、そういえば息子いるって言ってたっけ。何歳?」

「王子の1つ下だ」

「へぇ~」

「うちに居候はなぁ…」



ミクですか。



アイツ、他人なんか死ねばいいって思ってそうだからきっと受け入れないだろうし…。



だけど今までアメリカにいてこっちに来るなら不安もあるはず…。



「王子、頼めねぇか?」

「悪いけど定員数超してるんで」

「だよな~…。3匹も飼ってんだもんな」



どうやら親父からすれば瑞紀と彩はプリンと同じらしい…。



でも瑞紀なら…。



「瑞紀なら出てけって言えば出てくかも。彼女ん家で同棲するようなこと言ってたし」

「瑞紀か。あのチビ追い出せば部屋も空くだろ」



こうして俺は厄介事を引き受けた。