王子と姫が出会いました。

実家に帰ったら憎きミク。



「あぁぁ~!!」

「ミナ~、またデカくなった?」

「う~!!」

「お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん…」

「???」



まだしゃべらねぇ…。



ガキってもんはいつからペラペラ喋るんだ?



でも俺に懐いてくれてるからカワイくて仕方ない。



「お前、メシ作れ」

「あ!?テメー母親だろ」

「あんたの母親になったつもりはないよ」



ミクのクソヤロー。



アメリカに行き、さらに自由さが増したミクにがっかり。



さすが自由の国帰り…。



子育てだけはしっかりやってるみたいだけど。



「親父、ミナと一緒にミクも躾ろよ…」

「世の中には手に追えないものってあるんだ…」

「諦めた!?」

「まぁいいじゃん?ミク、メシ作れ」



『冬次のためなら』



そう行ってキッチンに立ち始めた…。



一応亭主の言うことだけは聞くらしい…。



「王子、ミナの相手してやれ」

「ミナ、兄ちゃんに抱っこ~!!」



妹、溺愛中。