やっぱりあたしは王子君を忘れられる気がしない…。



今日ので好きがまた溢れだしてしまった…。



王子君を起こさないように家を出て、学校からカバンを持って来た。



向かうのはコウ先輩の家…。



インターホンを押すと先輩が顔を出した。



「珍しいっ…。どうした?」

「誰か来てますか?」

「いや?」

「お話があります…」

「ちょっ、待って!?ただの友達だから!!」



なにを言ってるのでしょうか…。



その時見えた女モノのパンプス…。



あっ、浮気…ですね?



「たくさんありがとうございました…」

「なんでそうなんの!?友達だってば…」

「いいんです!!あたしが悪いのです…」

「えっ…」

「あたし、やっぱり王子君が好きです…」

「イヤだって言ったら…姫は困る?」

「片思いでも好きなんです…。ごめんなさい…」

「待って、もうちょっと時間がほしい…」



先輩、傷つけてごめんなさい…。



あたしを恨んでください…。



あたしは…最低です…。