王子と姫が出会いました。

【姫】



テストなんか大嫌~い、学校に隕石落ちてしまえばい~い。



台風で屋根が吹き飛んでしまえ。



そしてテストが中止です~。



ってことにはならないみたい。



目の前に置かれた紙をめくったら戦いの始まりです。



席が出席番号順に戻るテスト中、王子君が隣にいません。



プレッシャーは減るけどやっぱりテストなんか嫌い…。



モリモリ書いた答えを見直す時間なんかあたしには残されてなくて、ギリギリで終わったらすぐ回収…。



答えだけを問題用紙に書いとけって言われたから書いといた。



休み時間にやってきた王子君はそれを取り上げて難しい顔…。



「ザッと見たところ…ここ、ここ、ここ、ここ、ここ…」

「いっぱいだぁ…」

「確実に間違ってんな」

「難しかったです…」

「でも姫にしては出来てるって。いい感じに点取れんじゃね?」



は、初めて勉強でお褒めの言葉をいただきましたっ!!



明日は雪が降るかも…。