王子と姫が出会いました。

あの穏やかな姫をもっと穏やかにした感じ。



ぽわ~んとしてて、見るからにモテそう。



瑞紀と彩はプリンに夢中で俺らのことなんか全く気にしてない様子…。



「しぃちゃんって彩に告ったんでしょ?」

「そうですよ。入学した時から好きでした」

「話してみるとしぃちゃんって告るタイプに見えねぇけど…」

「王子先輩がボコボコにした時に死にそうな顔してた彩君をほっとけなかっただけです」



姫よりしっかりしてそうだ…。



それに頭もよさそうだし…。



彩には勿体ないっスね~。



「王子君っ!!なにイチャイチャ料理なんかしてんの!?俺のしぃまでとんないでよ!?」

「姫にしか興味ねぇから」

「しぃちゃん、王子君超エロいから離れて!!」

「寒空の下に放り出してやろうか、彩」

「ウソです…、エロいこと考えてるのは僕で~す…」



このふたり、まだ未遂らしいよ~。



まぁ彩も彼女を大事にしてる証拠だよな?



「腹減った~」

「待ってろ、すぐできるから。お前らメシの前に手ぇ洗えよ~」



なんか俺、オカンぽっ…。