王子と姫が出会いました。

残念だけど一応写メを見せてやった。



「カワイイ~!!名前はなんて着けたんです!?」

「プリンって瑞紀が」

「耳と体の色ですかね?ピッタリですね~」



いやいや、初めはヒメって呼ばれてたんだ…。



それで愛着湧いちゃったバカな俺が飼ってもいいって…。



「見に行きた~い」

「はぁ?ダメに決まってんだろ。お前にはテストっつー難関が待ってんだ。そんなヒマあるなら勉強しろ」

「カテキョモード嫌い…」



まずはテストが終わるまでうちには呼ばない。



プリンがいたら姫の短い集中力を更に短くさせそうだ。



「今日も勉強しに来るんですか…?」

「あたりまえ」

「帰りに夜ご飯の材料買って帰ります…」

「ミカン禁止な。お前、食い続けるから」

「今の時期しか食べられないのに!!王子じゃなくて魔王ですね!!」



はいはい、なんとでも言えばいい。



ミカンは姫の集中力を乱すんだよ。



わかってんのか?



このアホ娘が。