王子と姫が出会いました。

結局俺も行きたい大学なんて決めちゃいない。



とにかく頑張るか。



次の週、学校が終わればショップに立った。



ホームページで俺が販売店員をすることが発表されてて、やたら女の客が多い…。



メンズのショップに来てんだけど…。



「いらっしゃいませ」

「キャ!!本物ですよね!?」

「本物?」

「あたし、ファンなんです!!握手してもらっていいですか?」

「あっ、はい。ありがとう」



ライアンのとこで働く方が楽…。



これって俺が店員やる意味あんのかよ…。



「本社からの指示だからって言ってもさ、ちゃんと仕事してくんねぇかな」

「すみません…」

「畳み方も知らねぇのかよ。顔だけで雇われたくせに」



グチグチ言われてる俺…。



もうヤダ…。



だって女の客が離してくんねぇんじゃん…。



どうやってあしらえっつーんだよ…。



「やる気あんの?他店に回してもらいてぇよ」

「僕だってこの店舗に好きで来たわけじゃありませんから」

「生意気だなお前」



ムカつくっ!!