一方的にってのが多い俺のケンカ。



今回は結構やられたりして…。



「待って、待って…俺の負けでいい…。疲れた…」



勝った~い。



勝者の俺は取り合えずソファーに横になってアイマスクを着けた。



早く出てけよクソヤロー。



「城野とかって名前だよな?」

「っせんだよ…。出てけ…」

「俺、1年の九条 彩(サイ)」

「だからなんだ…」

「あんたの彼女に一目惚れした。だからもらいたくて」



はぁ?



頭おかしいんじゃねぇの?



しかも年下のくせに先輩に向かって馴れ馴れしいぞ…。



また頭に来たのでテーブルの上にあった空き瓶を投げ付けた。



「いってぇな!!なにすんだよ!!」

「死ね~死ね~死ね~…孫の代まで祟られろ~…」

「それ、呪い?やめてよ怖いから」



ふざけたヤローだ。



本気でボッコボコにしてやるか。



「姫はやんねぇし、俺はお前と話す気もねぇ。出て行かねぇならこっから飛び降りろ」

「さっきから言ってること怖いんだけど…」



マジでうぜぇ。