王子と姫が出会いました。

そのまま繋いでてもいいらしく、離そうとしたら少し強めに握られた。



俺が俺じゃなくなる…。



照れてる自分とか知らねぇもん…。



「姫…」

「は、はい?」

「1ヵ月経ったら…わ、別れんの?」

「あっ…えっと…」

「いや、悪い。今のナシ。変なこと聞いてごめん」

「あの…あのね、あの…」

「聞きたくないからいい。まだ2週間あるし!!うん、今は知らないままの方が幸せだからな!!」

「あっ…」



バカなこと聞いた。



今のは完璧に墓穴掘ったぞ、俺。



でも、できることなら俺を好きになってほしい。



そしたらすっげぇ大事にするし。



姫だけ特別だから…。



今までこんなに欲しかったものってたぶんないだろうな…。



「姫、アイス食う?」

「食べます!!王子君も食べる?」

「俺は甘いの好きじゃねぇから見てる」

「じゃあいらないです…」



姫がアイス食ってるとこ見たかったのに…。



って、待てよ。



若干変態っぽいな、俺…。