王子と姫が出会いました。

照れ臭そうに箱を開けた王子君が取り出した指輪…。



小さなダイヤが入ってる…。



「俺がライアンに初めて任されたデカい仕事で作ったヤツ」

「いいんですか…?」

「今までいろいろごめんって意味と、これからもよろしくって意味で」

「嬉しい…」



右手の薬指に着けてくれた指輪は、少し大人っぽいデザインだった。



感動して泣きそう…。



「もっとちゃんとした人間になって、姫のこと悲しませたりしないように努力するから」

「今のままで十分ですよ…」

「ずっと言いたかったんだけど、俺のこと好きになってくれてありがとな」



王子君はたくさん嬉しい言葉をくれた。



静香さんのことだって、王子君は悪くないと思ってる。



いくら悩んでも、王子君はちゃんと解決してくれて来た。



ダメなのはあたしの方なのに…。



王子君に頼りっぱなしで、全然成長してない…。



「あのね、王子君のこと…いっぱい好き。どうやったら伝わるかわかんないけど、体がギューってなるくらい大好きだよ?」

「その必死さがカワイイ…」



たぶん、好きを超えた好き。