なんてのは言えなくて、ポカンと口を開けてる王子君を見てたら顔が熱くなった。



あたしがお風呂に入ろうなんて言ったから不信がってる…。



でもでもでも…。



「一緒に入ろうか」

「えっ?」

「風呂、行こう」



やっぱり王子君はあたしのことを理解してくれてる…。



俯いたまま手を引かれてバスルームに到着…。



「先に入るだろ?あとで呼んで」

「あっ…」

「イヤなわけ?俺の誕生日だし、風呂くらいいいよな?」



そういえば王子君ってこういう人でした。



あたしに変な気を使わせたくないとか、恥かかせたくないと思ってくれてるんだと思う。



そのさりげない優しさがたまらなく好き…。



「呼んだら来てくださいっ!!」

「うん」



大好き、大好き、大好き…。



やっぱりとてつもなく好きです…。



ニヤケが止まらないまま体を洗って湯舟に浸かった。



王子君を呼んだらすぐに来てくれて、直視出来ないから後ろ向いときます…。