王子と姫が出会いました。

愛の言葉盛り沢山の手紙は、日記みたいになってしまってる。



それでも話せない分、あたしは紙に言いたいことをたくさん書いた。



そして今日は久しぶりにミクさんに呼ばれ、王子君の実家に遊びに来ました。



「ミクさん、そこはテーブルです。降りましょう」

「なんで座っちゃダメかわかんない」

「日本人はテーブルに座る週間がないからじゃないですか?」

「ふぅ~ん。早く選んでよ」



冬次さんの奥さんであるミクさんは、妊娠中でお腹も目立つ。



なのにパーティに出なきゃいけないとかで、ドレス選びを手伝い中です。



ミクさんの品のある顔には似合わない行動ばかりするもんだからたまにビックリするけど…。



「この淡いピンクとか似合いそうですけど!!」

「カワイイ色、好きくない」

「日本語おかしいですよ。好きじゃない、です」

「姫って細か~い」



冬次さんもミクさんの常識のなさに困ってたもん。



だからあたしも多少協力してあげます。