王子と姫が出会いました。

いや、夢かも。



まぁ夢なら夢で好都合。



好きなことできるし。



取り合えず冷蔵庫を開けて水をがぶ飲み。



その後に涙目の姫を抱きしめた。



やっぱりカワイイ…。



「王子君っ…」

「スゲー好き…。やっと…こうできた…」

「体熱いです…。寝ましょう…?」

「うん、うん…。一緒に寝るから…。姫と…好き…」

「わかった。わかったよ…。ベッド行こう?」



頭がボーッとする。



やっぱり夢だ…



夢でもいい。



姫がそばにいるなら、妄想だって幻覚だって大歓迎だ。



「好き…」

「うんっ…」

「超好き…。マジで…大好き…。キスして…?」



目を閉じたらフッと意識がなくなった。



暖かいな…姫は…。



大好きな姫だ…。



今、姫の腕の中で寝てる…。



これ以上の幸せはきっとない…。



「あたしも大好きですっ…」

「ん…」



このまま夢なら覚めなきゃいい。



一生夢の中にいたい…。