王子と姫が出会いました。

蘭ちゃんもそれを知って怒ってた。



先輩達がチラチラとあたしのクラスを覗くようになり、瑞紀君が威嚇。



本当にふたりには感謝してます…。



「ひ~めちゃん」

「佐和先輩?あっ、こんにちは」

「卒業記念にヤらして?」

「先輩もあのメール信じてるんですか…」

「信じるわけないじゃん。あの写メ、思いっきり隠し撮りだったしね」



だったらなんで…。



軽さは変わらない人ですね~…。



「学校ん中にも王子に恨み持ってるヤツいるから」

「はい…?」

「だから気をつけろって言ったの。姫ちゃんはなんもわかってねぇな~。ホント、カワイイ」

「へぇ~…」

「完璧脈ナシっ!!」



佐和先輩にまで心配された…。



これは自分でもなんとかしなかゃダメだよね。



「ねぇ、佐和先輩…」

「ん?なに?」

「王子君、なにも言ってこないんですけど…知ってますかね…」

「知ってるっしょ。かなり回ってるし」



ですよね…。



王子君、なんかごめんなさい…。