王子と姫が出会いました。

あからさまに嫌がられたっ!!



さすがにショックだぞ、ソレは!!



「なんかあたし変態っぽくないですか!?」

「は…い?」

「だって昔…あたしのリコーダーと自分のリコーダーをすり替えた男のコがいて…気持ち悪くて…」



トラウマ!?



なんだその可哀相な過去!!



「姫は変態じゃないよ」

「そうですかね…。でも王子君の名前が入ったリコーダーはちょっとドキドキしますね」



姫さん、それは変態かも…。



まぁ、あえて言わないが。



「とにかく貸すから。他は平気?」

「たぶん!!」

「なんかあったらすぐ言えよ?トイレも蘭子と一緒にな?」

「はい!!」



蘭子には事情を話しといたし。



なにかと力になってくれそうだ。



姫のクラスから、自分のクラスへ行くと斎藤が珍しくやって来た。



「城野の彼女はイジメられてるのか?」

「なんで!?」

「メールが回ってる」



はぁ!?



斎藤に見せてもらったメールを見て、マジでヤバイと思った。